慰謝料請求ガイド

慰謝料とは

慰謝料は被害者に与えた精神的な苦痛に対して、その賠償として支払われる金銭です。不法行為の場合、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならないと規定されています。この規定が根拠となり、精神的に損害を負った者は、慰謝料請求権として請求できることになります。

つまり、慰謝料請求は、原則として不法行為と評価することができる原因事実によって生じたものでなければならないということです。

ですので、例えば、交際していた男女がいて、男性が三股をかけていて最後には自分は振られてしまったというような場合、その女性は精神的にも多大な苦痛を被ります。しかし、たとえそうであっても、結婚をしていない男女間には、夫婦間におけるような貞操義務=貞操権のような法律上の規定はないため、どんなに精神的苦痛が大きかったとしても、法的な保護はなく不法行為とはならないため、慰謝料請求はできません。

また慰謝料の金額に関してですが、慰謝料には、様々な発生原因があり、金額は、事案に応じて千差万別ですから、相場はないともいえます。ただし、交通事故の場合には、慰謝料の算定表が基準となっているので、相場はないとは言い切れません。また、離婚や男女トラブルなどにおいては、これまでの裁判例から、ある程度の相場というものがあります。ですが、それ以外に関しては、交渉する相手の事情や、損害の状況など被害にあわれた方お一人お一人の事情によって様々にかわってくるため、相場はないといえると思います。

このように、慰謝料請求には定型的な形はありません。ご相談者様のお話しをじっくりお聞きし、最善の方策で慰謝料の請求を行いますので、まずは東京にある当事務所の弁護士にご相談ください。

慰謝料が請求される類型

○交通事故や学校・施設での事故による慰謝料請求

○医療事故、誤診による損害の慰謝料請求

○夫または妻の不倫(不貞行為)によるそれぞれの相手方への慰謝料請求

○セクハラ・パワハラ・いじめ・ストーカー被害による慰謝料請求

DV・暴行・傷害・虐待などの暴力行為に対する慰謝料請求

○騒音や日照や眺望妨害に対する慰謝料請求

○強姦や強制わいせつなどの性被害にあわれた被害者の慰謝料請求

この他にも、日常生活や社会生活において精神的な被害を受けられた方は、東京にある当事務所の弁護士にご相談ください。お一人で悩んでいても、先には進みません。慰謝料は相手との粘り強い交渉が重要となってきます。ご相談者様のお心に寄り添い、お気持ちを十分汲み取り、ご相談者様にとってベストな交渉を行っていきます。

交渉について経験豊富な東京支部の弁護士にぜひご相談ください。

慰謝料請求の要件

慰謝料を請求するためには、慰謝料請求することができる正当な根拠が必要となります。以下の要件を満たした場合に請求可能となります。

①不法行為であること

慰謝料を請求できるのは、精神的損害を受けた者であり、その根拠は民法710条です。

具体的には

・故意または過失による行為に基づくこと

・権利または法的保護に値する利益を違法に侵害したこと

・その行為によって予見可能な損害が生じたこと(相当因果関係)

・加害者に責任能力があること(責任能力)

②宥恕(許す)がないこと

③すでに十分な賠償をうけていないこと

④時効にかかっていないこと

慰謝料請求は相手の不法行為に対し、精神的損害賠償として請求するものなので、その不法行為に基づく損害賠償請求権が消滅時効にかかった場合は請求できなくなるので注意が必要です。

不法行為に基づく損害賠償請求権(慰謝料請求権)は民法724条に規定されています。つまり、不法行為の事実や加害者を知ったときから3年間行使しない場合に、不法行為に基づく損害賠償請求権(慰謝料請求権)は消滅することになります。

慰謝料請求についてご相談されたいなら・・・

・私の受けた損害に関し、そもそも相手に慰謝料を請求できるのだろうか・・・

慰謝料はどのように算定され、相場はどのくらいなのか・・・

・相手と直接会いたくないが、弁護士に全ておまかせできるのか・・・

慰謝料は、一般的に良く使われる言葉ですが、いざ自分が被害にあわれた場合に、本当に慰謝料請求できるのか、悩まれると思います。

東京支部の弁護士なら、ご相談者様にじっくりお話しをお聞きした上で、慰謝料請求可能か否か、可能としてご相談者様としてはどのようなお気持ちであるのかなどを考慮した上で総合的に検討させていただき、ご相談者様によりベストな方法をご提案いたします。

慰謝料請求は、お金の解決ではなく、心の解決であると思っております。

私ども、東京支部の弁護士はご相談者様のお気持ちをまず第一に考えます。

慰謝料請求は、相手になかなか言いにくいことをお話しする場面もあり、精神的・肉体的にもかなりの労力がかかります。

慰謝料請求の際、ご相談者様が負われる労力や時間を私どもの東京支部の弁護士が代わりに行います。交渉は経験と柔軟性が必要になってきます。東京にある当事務所の弁護士は、交渉に関しても経験豊富ですので、状況に応じた瞬時の判断や対応が可能となります。どんな些細なお悩みでもお気軽に東京にある当事務所の弁護士にお尋ねください。